2004年に環境分野においてノーベル平和賞を受賞した故ワンガリ・マータイ氏が、
2005年に来日した際に日本の「もったいない」という考え方に感銘を受け、
その後MOTTAINAIを世界共通語として広める活動をしていたことはご存知の方も多いでしょう。
日本では「もったいない」という言葉は経済の発展・物質的な豊かさと共に、
日常的に耳にする機会が減っているように感じます。
その代わり、同じニュアンスでよく「エコ」という言葉が使われるようになりました。
「エコ」は環境に対するアクションとしてポジティブな印象を聞く側に与えます。
しかし、「もったいない」という言葉には「エコ」という言葉には置き換えられない要素が含まれています。
私たちはその要素を大切に捉え、その要素こそを全世界へ配信していきたいと考えています。
その要素とは、
「そこに存在するには理由があり、その理由を全うさせる」
例えば、皿の上の焼かれた魚を想像して下さい。なぜその魚は食卓の上にいるのでしょうか。
そこにある理由をしっかり把握されずに、存在理由があやふやになったものが、「もったいない」ことなのです。